August 08, 2020
製品の提供する価値の大きさに差が見えづらい、実績が積み重なりディフェンシビリティに直結する領域として、ロボアドバイザーがある。
このような事業の場合、まだ誰も結果がわかっていない段階で次の2つを見つける事が大事。「一番資本効率が良いチャネルを見つける」「リソースを集める」の2点。ユースケースと課題を特定する事、製品価値を磨き上げ続ける組織を作る事、組織のアウトプットを考課や文化で支える事、そしてチャネルを見つけるまで生きていられる分だけのキャッシュを集めておく事が必要。
ウェルスナビは銀行と提携してアカウント作る、その上で口座数とアライアンスでブランド作る。お金のデザインもdポイント作ったけど追いつかずという感じ。使った費用に比例して売上が伸びてない事からも、アライアンスが一番のチャネルハックだったことが分かる。
他社よりも圧倒的に良いチャネルを発明出来れば、それは大きな資本の優位性に繋がり、1〜2年くらいはそれだけで生きられる。
モノタロウユーザーにインタビューしたときのメモ。B向けの専門的な商材は情報が不透明でどの業者が扱えるかもわからず相見積もりすら難易度高い。 サプライサイドは零細企業ほど倒産リスクがあるのでマージンのせて売りたい デマンドサイドからするとモノタロウの価格は安すぎてびっくり、となる
特に専門性の高いBtoBサービスは上記のような構造が非常に多い。よって実は商談前にある程度のフェーズや検討が完了しているという主張は分かる気がする 実際基本的に大半の人は日々のオペレーションの事で手一杯、ADで出来ることもAzureで出来る事も全くわかってない。
事前段階で大量の専門性を公開し、信頼できるベンダーとして理解してもらえば、会社としての実績や歴史の浅さは免れる。あとは課題があるのか、予算があるのか、製品のインテグレーション(システムとデータの連携)辺りだけを突破すればいい。特に最後の連携を進めれば進める程事例や知見は貯まるので、結果的にWPなどのリソース公開に繋がり、複利を最大化する事が出来る。
SMB向けのマーケットプレイス事業を売却後、エンプラ向けのSaaSをやってます。元エンジニア:Ruby / Go / Nuxt / ReactNative