December 31, 2019
スマホ及びWEBにおいて、昨今のスタートアップの急成長は何かしらのチャネルハックによって実現してきた。 具体的にはWEBメディアにおけるSEO、アプリにおけるYoutubeやSNS広告。それに対してマーケチャネルがサチってきてるのが現状。 まだギリギリあるのは空いてるインスタの領域と、Youtubeの漫画などコンテンツ領域。
個人的にはどちらも果実がとても大きいようには見えず、また只のEC・メディアに見えるプレイヤーが多いことから、手を出すに至っていない。
逆説的に、大手のプレイヤーがどこまで売上を積めるのかは気になっている。 グノシーのようなメディアがバーティカルを沢山詰んで、CPIがサチっている中でどこまで規模を出せるのか。 メルカリの国内GMVはどこまで伸びるのか。ここが詰まり始めたらスマホのペネトレーションが終わってしまった事を意味する。そうなれば本当にtoBのSaaSにばかり資金が集まる世界になってしまう気がする。
公共期間のWEBシステムをはじめ、オンプレからクラウドへの普及が本格化。 その中でクラウドのシステムは、運用コストなしで高品質なGAFAのものを取り込まざるを得ないだろう。 公共期間をはじめ、金融機関も成功事例が出れば時間をかけて確実に変わっていく。
基本的にIT企業以外は、ニトリなどを除き社内にエンジニアの体制など殆どが持っていない。内製化しようとして失敗するケースが散見されるようになるかもしれない。 とはいえ、実店舗は最大の特徴としてトラフィックを持っており、今迄重たかったそのデータを宝の山とするべくAIベンダーとの取り組みなどがより増えてくる。
アプリはわかりやすいチャネルがサチっているが、逆に言うとコミュニケーションチャネルとして確立されたという事。実店舗でポイント訴求などすれば確実に機能する事が顕在化しており、DXの一旦を担うだろう。
結局の所、ITだとデータこそが石油なのだ。ブランド・ネットワーク・データ、これを協業で作り上げていく事例がもっと増える。それによりヤプリなどのパッケージベンダーはより一層の成長が見受けられると思う。
LINEとYahooの統合により、キャッシュレス戦争は継続的に資金を落とし続ける事になる。登録者数5000万人までは来年一杯で突破するように見える。勝負は早い段階でつき、中規模のプレイヤーがカードブランドのように残る形になる。
こうなってくると、大手実店舗系の経営者にも段階的に「キャッシュレス対応すれば売上が伸びる」ように見えてきて、より普及するだろう。そうなると新たに取れるようになったデータをどう活用するのか、プラットフォームに乗るのか乗らないのかなどの動きも出てきそうな気がする。
クラウド化、エンドユーザーの”大事なデータ”を手元で有効活用する中で、「何のデータを」「どのように加工して」「どう使うのか」そしてそれをどう〇〇するのかがここ1〜2年で確実に求められてくるし、そこにベットしている。今迄以上に software is eating the world
が浸透するだろう。
SMB向けのマーケットプレイス事業を売却後、エンプラ向けのSaaSをやってます。元エンジニア:Ruby / Go / Nuxt / ReactNative