zoi's blog

システムに関する時流の流れ

January 13, 2020

目次

不可逆な流れ

NaN→オンプレ

ITシステムの活用が普及。現在のレガシーの権化。 ゼロトラストをベースにした認可の概念が発生。

PC→スマホ

複数デバイスでの利用を踏まえ、より複雑な認可の要件が高まる。

オンプレ→クラウド

クラウドの方が圧倒的に安いこと、クラウドならではの懸念や対策が明らかになってきた事。これらを背景にクラウド化が進む。全て自社オンプレでガチガチにしなくてもクラウド的に外部に流すのが増える。

独自→SaaS

業務系SaaSを社内システムとして使うのが「当たり前」に。ベストプラクティスの集積されるSaaSによる、業務改善が進む。 自社のコアは競争優位性の源泉なので内製し、それ以外は業務を効率よく推進するために最適なSaaSを利用するようになる。効果出なかったら別SaaS移行するだけ。

単一→複数SaaS

自社内の単一システムを外部のSaaSにするのみならず、複数を活用する。 iPaaSやAPI連携によるSaaSの付加価値向上、認証認可の複雑化によるSSOの要求増。

既存業務改善→DX

既存業務のみならず、ITを活用したデータドリブン経営への移行が進んでいる、所謂DX。DXを実現するために、データ収集・保管・分析を用意に実現する実装手段のニーズが高まってきている。 よってAPIやdevっぽいSaaSが増えている。

補足 ①:APIのエコシステム

  • 自動車産業も1920年代は自動車会社が部品から全て作っていたのが、鉄鋼/ガラス/部品など企業が細分/外注化
  • 同様にコンピューターでもメインフレームからハード/ソフト(OS, アプリケーション)と細分化
  • アプリでも決済等機能ごとに細分化
  • 参加者の細分化 = エコシステム化

補足 ②:BPO×API

  • “モダン化されたBPO = API x techによって効率化されたタスク”。例えば銀行API提供のPLAID(やバックグラウンドチェックのCheckr。
  • どちらも現在のインターフェースに慣れた顧客と、マニュアルのまま残る古い業界をつなぐというテクノロジーのアービトラージを利用している。(PLAIDはFintech企業と銀行、Checkrはシェアリングエコノミー企業等と政府等)
  • それをワークフローの一部に特化(採用時のバックグラウンドチェック等)することで、顧客が自社でやるより圧倒的に効率的にしているという昔からあるBPOの概念を組み合わせている。BPO自体は古くからあるが、テクノロジーを使うことで効率化。
  • 参加者の細分化 = エコシステム化

今後に関する仮説

  • DXでデータ収集範囲や認証基盤増える
  • クラウド一般化しゼロから実装増える
  • クラウドやDXで個人情報の共有・同期範囲が広がる
  • 独自実装だから認可周りが怠い
  • DXの為のパッケージプレイヤー伸びる(工数削減初期費用削減)

Kyle Mathews

SMB向けのマーケットプレイス事業を売却後、エンプラ向けのSaaSをやってます。元エンジニア:Ruby / Go / Nuxt / ReactNative